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2018年06月01日国内金相場は小幅に下振れ小反落↓一方、パラジウムはプラス圏で推移し上伸↑

【金相場】31日のNY金相場は、イタリア政局混乱への過度な警戒感が後退する中、安全資産としての需要は後退し小反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1304.70ドル(-1.80ドル)と、マイナスサイドに転じて取引きを終了。この日の金相場は、イタリアなどの政局不安が一先ず落ち着きを見せる中、安全資産として買われていた金は売りが先行し安寄りした。一方、外国為替市場ではユーロが反発し、ドルが下げた事で、金は割安感から買いが入り売り買いが交錯。通常取引開始直後はプラス圏に浮上する場面もあった。ただ、発表された4月の米個人消費支出(PCE)と、PCE物価指数の統計が、良好な結果となり6月の利上げを後押しする内容だったことから、金には圧迫材料となり、相場は一時売り優勢に傾いた。ただ、トランプ米政権はこの日午前、3月下旬に発動した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限について、一時的に適用を除外していた欧州連合(EU)、カナダ、メキシコに対する追加関税の発動を6月1日以降に実施すると発表した事で、世界的な貿易摩擦に対する懸念が再燃したことから、安値では買い拾われ下値は限定的となった。

国内の金相場は、小幅安となったNY相場を映して小反落。小売ベースでは1gあたり4,958円(-4円)と、マイナス圏で推移し反落しました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

06/01   4958円 (-4円)

05/31   4962円 (+13円)

05/30   4949円 (-30円)

05/29   4979円 (-16円)

05/28   4995円 (-9円)

05/25   5004円 (+19円)

05/24   4985円 (-42円)

05/23   5027円 (+1円)

05/22   5026円 (+4円)

05/21   5022円 (+8円)

直近10日間の金相場平均価格:4,991円/g


【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、イタリアの政局不安の過度な警戒感緩和からかいが入り上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス981.70ドル(+6.70ドル)と、プラス圏で推移し続伸して取引きを終了。イタリアで連立政権発足の可能性が再浮上し、再選挙を回避できるとの観測が広がった事で、過度な先行き不安が後退したほか、外国為替市場ではユーロ高・ドル安が進んだ事も買い材料となり、パラジウムは序盤より堅調に推移した。一方、米政府が「EU、カナダ、メキシコに鉄鋼・アルミに対する輸入関税を適用する」と発表し、米国通商問題を嫌気する形で、欧米株価が軒並み下落。パラジウムも一時売り戻しに転じる場面もあったが、押し目を買われプラスサイドで取引きを終えた。

国内のパラジウムは、堅調地合いが継続したNY相場高を映して上伸。小売では1gあたり3,839円(+22円)と、プラス圏で推移し続伸しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

06/01   3839円 (+22円)

05/31   3817円 (+27円)

05/30   3790円 (-44円)

05/29   3834円 (±0円)

05/28   3834円 (+27円)

05/25   3807円 (-21円)

05/24   3828円 (-81円)

05/23   3909円 (+5円)

05/22   3904円 (+76円)

05/21   3828円 (-33円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,839円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:00現在の金相場は1トロイオンス1301.25ドル、パラジウムは981.65ドル、為替は1$109円16銭前後の値動きで推移しております。

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