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【金相場】週明け9日のNY金相場は、ユーロ高・ドル安の進行や、英国政局不安の台頭から逃避目的として買われ反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1259.60ドル(+3.80ド)と、プラス圏に転じ、中心終値では6月26日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日の金相場は、未明よりユーロ高・ドル安に振れた事から序盤より買いが先行し堅調に推移した。また、英メイ首相の欧州連合(EU)離脱計画を巡る不確実性が強まる中で、逃避需要から金は上げ幅を拡大。相場は一時1266.90ドルまで値を伸ばす場面もあった。その後、ポンド主導でドル高に振れたことを受けて上げ一服となったほか、米国株が大幅高となった事も意識され、買いが一巡すると上値を抑えられる展開となった。
国内の金相場は、ドル安を背景にNY相場がプラス圏で引けた事を映して反発。小売ベースでは1gあたり4,897円(+28円)と、月初来高値を抜いて、6月21日相場(約3週間)ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
07/10 4897円 (+28円)
07/09 4869円 (-8円)
07/06 4877円 (+6円)
07/05 4871円 (+4円)
07/04 4867円 (+29円)
07/03 4838円 (-26円)
07/02 4869円 (+29円)
06/29 4835円 (-7円)
06/28 4842円 (-16円)
06/27 4858円 (-7円)
直近10日間の金相場平均価格:4,862円/g
【パラジウム相場】週明け9日のNYパラジウム相場は、投資家心理の改善や、ドル安基調が好材料となり上伸。中心限月の9月限では1トロイオンス954.70ドル(+7.10ドル)と、堅調地合いを維持し直近では最長の4営業日続伸。中心終値では金相場同様に6月26日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、買い優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より小高く推移した。また、外国為替市場ではユーロ買いが進み、ドルが軟化したことによる割安感や、先週末に発表された米雇用統計が良好な内容だった事から、市場では貿易戦争を巡る過度な警戒感が払拭され、リスク選好意欲が台頭。アジアや欧米など世界的に株高となった事もプラス材料となり、相場は一時960ドル超まで急騰した。ただ、英国外相辞任でポンド主導で、ドル高に振れたことを受けて買い一巡後は上げ一服の展開となった。
国内のパラジウムは、堅調地合いを維持したNY相場高や円安の進行を受けて上伸。小売では1gあたり3,807円(+33円)と、3,800円台に値戻し、金同様に先月21日相場(約3週間)ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
07/10 3807円 (+33円)
07/09 3774円 (+11円)
07/06 3763円 (±0円)
07/05 3763円 (+27円)
07/04 3736円 (-17円)
07/03 3753円 (-27円)
07/02 3780円 (+44円)
06/29 3736円 (-11円)
06/28 3747円 (-27円)
06/27 3774円 (+92円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,763円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:05現在の金相場は1トロイオンス1263.15ドル、パラジウムは958.30ドル、為替は1$111円06銭前後の値動きで推移しております。