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【金相場】5日のNY金相場は、外国為替相場や米欧株価の値動きを手掛かりに売り買いが交錯。中心限月の4月限は1トロイオンス1319.20ドル(-0.10ドル)と、ほぼ横ばい圏で取引きを終了。外国為替市場では朝方にドルが対ユーロで軟化したため、ドル建てで取引される金商品は割安感からいったんプラス圏に浮上した。しかし、昼ごろにかけて対ユーロでドル買いが優勢になると、割安感が薄れて売り戻しも台頭。また、米欧株価が上昇し、投資家のリスク選好意欲が高まったことも、安全資産とされる金には圧迫要因となった。 ただ、米サプライマネジメント協会(ISM)が5日発表した1月の非製造業景況感指数は、前月から市場予想以上に低下したほか、この日夜にはトランプ米大統領による就任後2回目となる一般教書演説が予定されているため、ポジションを一方向に傾けづらい展開となった。また、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を急がないとの見方を後押しし、金市場への資金流入が続くとみた買いも入り、結局横ばい圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY相場は横ばいでの推移となったものの、円安要因から国内では小幅高に振れ上伸。小売では1gあたり5,045円(+8円)と、昨年5月15日相場以来およそ8ヶ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/06 5045円 (+8円)
02/05 5037円 (±0円)
02/04 5037円 (+10円)
02/01 5027円 (+10円)
01/31 5017円 (+12円)
01/30 5005円 (+29円)
01/29 4976円 (+4円)
01/28 4972円 (+51円)
01/25 4921円 (-1円)
01/24 4837円 (+4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,996円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、需給バランスの観点や堅調な株式相場が意識され上げ幅を拡大。中心限月の3月限は1トロイオンス1341.20ドル(+10.80ドル)と3日続伸し、中心終値では史上最高値を記録した先月17日相場(1348.20ドル)以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。堅調となった前日までの流れを引き継ぎ、この日のパラジウムは序盤より買いが先行した。また、株高など投資家心理の改善や、供給逼迫への先行き不安も意識され買いが加速。相場は一時1350ドル圏まで上げ幅を拡大した。途中、発表された米国の1月ISM非製造業景況指数が低調な内容となった事から、やや上値を重くする場面もあったが下げの場面では押し目買いが入り、この日も2ケタ高で取引きを終えた。
国内のパラジウムはNY相場の急騰を映して、国内でも3連騰と上げ幅を拡大。小売では1gあたり5,373円(+38円)と、過去最高値を記録した先月18日相場(5,427円)以来およそ3週間ぶりの高値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/06 5373円 (+38円)
02/05 5335円 (+70円)
02/04 5265円 (+49円)
02/01 5216円 (-38円)
01/31 5254円 (+43円)
01/30 5211円 (+49円)
01/29 5162円 (-92円)
01/28 5254円 (+87円)
01/25 5167円 (-87円)
01/24 5254円 (+22円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,249円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:55現在の金相場は1トロイオンス1316.70ドル、パラジウムは1348.90ドル、為替は1$109円80銭前後の値動きで推移しております。