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【金相場】5日のNY金相場は、良好な米経済指標の発表を受けたドル高・ユーロ安の進行に押され軟調地合いが継続。中心限月の4月限は1トロイオンス1284.70ドル(-2.80ドル)と、横ばい圏ながら小幅安で推移し7営業日続落して取引きを終了。この日開幕した全国人民代表大会で、2019年の中国経済の成長率目標が引き下げられたほか、2月の中国製造業PMI(購買担当者景況指数)が景気拡大・縮小の境目とされる50を下回ったことなどが買いを支え、金相場は未明ごろまでは小高い水準で推移していた。しかし、世界的な株価の底堅さや対ユーロでのドル相場の堅調が重しとなり、早朝にかけてはマイナス圏に反転。さらに、午前に発表された18年12月の米新築住宅販売件数と2月の米サプライ管理協会(ISM)非製造業景況指数が市場予想を上回る強い内容となったことを受けてドルが対ユーロで急伸し、ドル建て商品の金商品は相場を圧迫された。ただ、このところの売り過剰感から午後には買い戻しの動きなどが台頭し、あと下げ幅の一部を縮小する展開となった。
国内の金相場は、NY相場ではドル高に押されるも、為替が円安に傾斜した事を受けて上昇。小売ベースでは1gあたり5,051円(+14円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/06 5051円 (+14円)
03/05 5037円 (-32円)
03/03 5069円 (-45円)
03/01 5114円 (+1円)
02/28 5113円 (-19円)
02/27 5132円 (-15円)
02/26 5147円 (+6円)
02/25 5141円 (+26円)
02/22 5115円 (-61円)
02/21 5176円 (+9円)
直近10日間の金相場平均価格:5,110円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、ドル高の進行や中国景気への先行き不安が意識され軟調に推移。中心限月の6月限は1トロイオンス1465.90ドル(-19.20ドル)と、続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、利益確定売りが出た前日相場の流れを引き継ぎ序盤より軟調に推移した。また、この日開幕した全国人民代表大会で、2019年の中国経済の成長率目標が引き下げられた事や、2月の中国製造業PMI(購買担当者景況指数)が低調な内容となるなど、同国景気への先行き不安が意識された事も材料視されたほか、外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが進んだ事も相場を圧迫し売りが優勢となった。途中、欧米株の上昇や、良好な内容となった米国経済指標が好感され一部で買い戻される場面もあったが、ドル買いの加速が重しとなり結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、利確売りに押されたNY相場を映して軟調な展開に。小売では1gあたり6,004円(-60円)と、本日貴金属では唯一マイナス圏で推移し、続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/06 6004円 (-60円)
03/05 6064円 (-81円)
03/03 6145円 (+60円)
03/01 6085円 (+64円)
02/28 6021円 (-91円)
02/27 5132円 (-15円)
02/26 5147円 (+6円)
02/25 5141円 (+26円)
02/22 5115円 (-61円)
02/21 5176円 (+9円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:6,006円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:25現在の金相場は1トロイオンス1289.70ドル、パラジウムは1470.05ドル、為替は1$111円79銭前後の値動きで推移しております。