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2020年03月23日国内貴金属はプラチナを除いて上昇↑金は前営業日の下げを戻し、パラジウムは3営業日続伸。

【金相場】週末20日のNY金相場は、新型コロナによる景気懸念で世界の中央銀行が新たな資金供給策を発表したのを受け、余剰資金が金市場に流入する地合いが続くとの見方から買いが継続。中心限月の4月限は1トロイオンス1484.60ドル(+5.30ドル)と、プラス圏で推移し続伸して取引きを終了。米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、20日までに新型コロナウイルスによる死者数は世界で1万人を突破。ただ、各国政府や金融当局が景気対策を急ぐ中、この日は投資家のリスク警戒感が幾分和らぎ、アジアと欧州の株価は持ち直した。20日午前には、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀など主要6中銀がドル資金供給拡充の第2弾を発表。企業や金融機関によるドルの現金調達を支援する追加措置を決めたほか、FRBは短期資金の運用手段に使われるMMF(マネー・マーケット・ファンド)市場の安定化強化も発表した。これを受け、損失補目的の換金売りが細り、金商品は安全資産としての需要から買い戻されたものの、米カリフォルニア州やニューヨーク州で外出禁止令が発令されると警戒感から買いは鈍り、上昇一巡後は値動きの重い展開となった。

国内の金相場は、先週末のNY相場が買い優勢となった事を映し上昇。買取ベースでは1gあたり5,796円(+114円)と、前日の下げをそのまま戻し反発しました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

03/23  5796円 (+114円)

03/19  5682円 (-114円)

03/18  5796円 (+148円)

03/17  5648円 (-168円)

03/16  5816円 (-21円)

03/13  5837円 (-212円)

03/12  6049円 (-53円)

03/11  6102円 (+63円)

03/10  6039円 (-158円)

03/09  6197円 (-46円)

10日間の金相場平均価格:5,896円/g


【パラジウム相場】週末20日のNYパラジウム相場は、前日に続いて値頃感が意識され堅調地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス1540.20ドル(+10.80ドル)と、12日相場以来およそ1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。このところの売り過剰感による割安感や、新型肺炎による景気悪化懸念で世界の中央銀行が新たな資金供給策を相次いで発表したのを受け、前日には+109.60ドル(+7.1%)上昇するなど大幅反発した流れを引き継ぎ、この日も時間外取引きより買いが先行した。一方、外国為替市場ではドル買いが進んだ事や、株安や原油安が投資家心理を後退させ上値を抑える場面もあった。また、コロナ感染の影響から欧米各国では自動車工場の操業が相次ぎ停止し需要減が警戒されるも、パラジウムの最大産出国である南アフリカにもコロナ感染が広がった事から同時に今後の供給不安も意識され、終日売り買いが交錯する値動きの荒い展開となった。

国内のパラジウムは、堅調に推移した先週末のNY相場を受け上伸。買取では1gあたり6,265円(+17円)と、3営業日続伸し、16日相場(1週間)ぶりの高値に値戻しました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/23  6265円 (+17円)

03/19  6248円 (+27円)

03/18  6221円 (+94円)

03/17  6127円 (-435円)

03/16  6562円 (-214円)

03/13  6776円 (-1601円)

03/12  8377円 (-555円)

03/11  8932円 (-165円)

03/10  9097円 (-88円)

03/09  9185円 (-259円)

10日間のパラジウム相場平均価格:7,379円/g


12:50現在の金相場は1トロイオンス1499.75ドル、パラジウムは1542.80ドル、為替は1$110円26銭前後の値動きで推移しております。

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