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2021年05月31日国内貴金属は軒並み堅調な動きに↑金は連日で年初来高値を抜いて約9ヶ月ぶりの高値を更新したほか、パラジウムも上げ幅を拡大し約1週間半ぶりの高値に回復。

【金相場】週末28日のNY金相場は、ドル売り戻しの動きを眺めて買いが優勢となり反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1905.30ドル(+6.80ドル)と、26日に付けた直近高値を上抜いて、中心終値では1月7日相場(1913.60ドル)以来およそ4ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。米商務省が朝方発表した4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比3.6%上昇し、伸び率は約12年6ヶ月ぶりの大きさとなった。発表直後に金は売り買いが交錯したが、インフレ上昇は一時的との見方が台頭した事から米長期金利が低下すると、それまでのドル買いが反転。ドル安の動きを受けて金が買われ、1900ドル台に再浮上した。バイデン米大統領はこの日、就任後初めての予算案を公表。大規模なインフラ投資などで景気回復が加速すればインフレ懸念が強まり、金にとってはの上昇要因になるとの見方も相場を支えた。

国内の金相場は、約4ヶ月半ぶりの高値を更新するなど堅調となった週末のNY相場を映し4連日上伸。買取ベースでは1gあたり7,322円(+23円))と、連日で年初来高値を上抜き、2020年9月2日相場(7,333円)以来およそ9ヶ月ぶりの高値を更新し、同日ぶりに節目の7,300円台に浮上しました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

05/31  7,322円 (+23円)

05/28  7,299円 (+53円)

05/27  7,246円 (+14円)

05/26  7,232円 (+86円)

05/25  7,146円 (-35円)

05/24  7,181円 (+37円)

05/21  7,144円 (+3円)

05/20  7,141円 (+18円)

05/19  7,123円 (-22円)

05/18  7,145円 (+78円)

10日間の金相場平均価格:7,198円/g



【パラジウム相場】週末28日のNYパラジウム相場は、ドル安要因や欧米経済活動の回復期待による需要増しなどが意識され堅調地合いが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス2830.10ドル(+19.60ドル)と、20日相場(約1週間)ぶりの高値で取引きを終了。この日発表された4月の米個人消費支出統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア価格指数が2001年以来の大きな上昇率となった事から、発表直後は長期金利が上昇した事でドル高が進み相場を重くした。一方で、市場では個人消費の増加が続き経済成長を加速させる可能性を重視。この統計だけでは金融当局の姿勢や政策は変化しないとの見方が固まりつつああるほか、欧米経済活動の先行き期待から需要増加を見越した買いが入り次第にプラス圏に浮上した。また、バイデン米大統領はこの日、就任後初の予算案を公表。2022会計年度(22年9月終了)の歳出を6兆ドル(約660兆円)以上に設定し、連邦政府の規模と役割を劇的に拡大する方針の詳細を明らかにした事や、中国の需要や価格抑制策など不透明要因は残るものの、自動車関連など世界的な需要拡大を追い風に先高観が強く買いが活発化。相場は上げ幅を拡大し、一時2843ドルまで上昇する場面もあった。

国内のパラジウム相場は、堅調に推移した週末のNY相場を映し続伸。買取では1gあたり10,819円(+44円)と、1週間半ぶり(21日相場)の高値に値戻す展開となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

05/31  10,819円 (+44円)

05/28  10,775円 (+248円)

05/27  10,527円 (-77円)

05/26  10,604円 (+99円)

05/25  10,505円 (-182円)

05/24  10,687円 (-286円)

05/21  10,973円 (-110円)

05/20  11,083円 (-66円)

05/19  11,149円 (-66円)

05/18  11,215円 (+17円)

10日間のパラジウム相場平均価格:10,834円/g


11:40現在の金相場は1トロイオンス1916.55ドル、パラジウムは2835.70ドル、為替は1$109円67銭前後の値動きで推移しております。

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