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2016年10月03日国内貴金属は金を除いて反発↑パラジウムは上げ幅を拡大し年初来高値圏へ。

【金相場】週末30日のNY金相場は、ドイツ銀行株の急落に端を発した欧州信用不安が和らぎ、リスク回避目的で買われていた金需要が後退し反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1317.10ドル(-8.90ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。早朝まではドイツ銀行の経営不安がくすぶる中、「質への逃避買い」が入り堅調に推移。ただその後は、米司法省が住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売でドイツ銀行に支払いを求めていた和解金が大幅に減額されるとの一部報道が流れたことから、米株相場が大幅上伸。投資家のリスク選好意欲が強まったため、安全資産とされる金の需要は後退した。一方、朝方発表された8月の個人消費支出は前月比横ばいにとどまり、伸び率は5カ月ぶりの低水準だった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視しているインフレ指数が全般的に加速したことから、利上げを後押しする材料になり得るとの見方が一部で浮上したほか、9月のシカゴ地域の景況指数(シカゴPMI)が前月から上昇し、市場予想を上回ったことも下押し要因となり、下げ幅を広げる展開となった。

国内の金相場は、マイナスに転じた週末のNY相場を映して小幅安に。小売ベースでは1gあたり4,676円(-4円)と、続落し、本日貴金属では唯一のマイナス推移となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

10/03   4676円 (-4円)

09/30   4680円 (-7円)

09/29   4687円 (+12円)

09/28   4675円 (-24円)

09/27   4699円 (-30円)

09/26   4729円 (+1円)

09/23   4728円 (+35円)

09/21   4693円 (-7円)

09/20   4700円 (-16円)

09/16   4714円 (-45円)

直近10日間の金相場平均価格:4,698円/g


【パラジウム相場】週末30日のNYパラジウム相場は、ドイツ銀行をめぐる不安が緩和したことを背景に、米国株が大幅上昇した事から買い地合いが継続し4日続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス721.50ドル(+2.00ドル)と、連日で直近高値を更新し、中心終値では前日相場同様、8月10日相場以来およそ7週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰から序盤は利益を確定する目的や、ドル高に押され売りが先行した。一方、原油相場が引き続き堅調に推移した事に加え、米国での不正取引でドイツ銀行に課されていた巨額の和解金支払いを巡り、減額交渉で近く決着するとの報が伝わると投資家心理が改善。米国株式市場で最安値圏にあったドイツ銀行株が急反発したのを受け、次第にリスク選好ムードが広がる中、パラジウムにも買いが入り切り返す展開となった。

国内のパラジウムは、引き続き買い優勢地合いとなった週末のNY相場を映して上昇。小売では1gあたり2,646円(+38円)と、直近高値を再度上抜き、年初来高値(8月2日相場)と同額まで値戻す展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

10/03   2646円 (+38円)

09/30   2608円 (-6円)

09/29   2613円 (+70円)

09/28   2543円 (+22円)

09/27   2521円 (-33円)

09/26   2554円 (+22円)

09/23   2532円 (+21円)

09/21   2511円 (-5円)

09/20   2516円 (+86円)

09/16   2430円 (-16円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,547円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1319.60ドル、パラジウムは724.25ドル、為替は1$101円43銭前後の値動きで推移しております。

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