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【18日・21日 パラジウム相場】
週末18日のNYパラジウム相場は、原油高や株高などリスク選好地合いを好感されるも、前日までの急騰に対する利益確定売りが出たほか、金やプラチナなど他貴金属の下落、低調な内容となった米経済指標が意識され反落。中心限月の6月限は1トロイオンス590.05ドル(-7.75ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。FOMC結果を受けて、前日に昨年11月10日相場以来およそ4ヶ月半ぶりの高値を付けるなど急騰した反動から、この日は利益確定売りが先行。また、外為市場ではドル売りが一服した事から、ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感から相場を圧迫した。一方、原油相場の上昇を受けて欧米株価が上昇。投資家心理がやや回復した事が好感され、パラジウムも下げ渋る展開となったが、発表された米国経済指標(3月ミシガン大消費者信頼感指数)が冴えない内容となった事が意識され上値を抑えられたほか、プラチナの下げ幅拡大、原油相場が売りに転じた事が重しとなり、そのままマイナス圏で取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値597.40ドル、安値584.95ドル、終値590.05ドル。
週明け21日のNYパラジウム相場は、外為市場ではドルが堅調に推移する中、原油相場の上昇や、中国・米国の株高、プラチナの切り返しを好感され上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス602.95ドル(+12.90ドル)と、プラスに転じ、年初来高値を更新。中心終値では昨年11月6日相場以来およそ4カ月半ぶりの高値を付け、同日ぶりに600ドル台に回復して取引きを終了した。この日のパラジウムは、売りが優勢となった先週末相場の流れを引き継いだほか、ドルの堅調地合いに押され序盤はやや売りが先行。しかし、中国株価が上昇するなどリスク選好の流れが下値を支えたほか、安値拾いもあって売り一巡後は買い戻しが旺盛となった。その後、FRB高官のタカ派的発言によってドル買いが進むも、原油高や、米国株価の上昇、プラチナの切り返しが好感され、パラジウムは上げ幅を拡大。発表された米の経済指標が低調な内容となった事から、ドル高が一服する場面では引き続き買いを誘い、そのまま高値圏で取引きを終えた。
連休明けの国内パラジウムは、週明けの海外相場が買い戻されおよそ4か月半ぶりの高値を付けた事を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,435円(+54円)と、3営業日続伸し、連日で年初来高値を更新。上げ幅を拡大したパラジウムは、現在一段高で推移しております。
《3月現在のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/24 2435円 (+54円) ※最高値
03/18 2381円 (+5円)
03/17 2376円 (+49円)
03/16 2327円 (-11円)
03/15 2176円 (-16円)
03/14 2354円 (+11円)
03/11 2343円 (+27円)
03/10 2316円 (+32円)
03/09 2284円 (-81円)
03/08 2365円 (+60円)
03/07 2305円 (+81円)
03/04 2224円 (+86円)
03/03 2138円 (+5円)
03/02 2133円 (+103円)
03/01 2030円 (+5円) ※最安値
3月現在までのパラジウム相場平均価格:2290円/g
12:00現在のパラジウム相場は603.15ドル、為替は1$111円99銭前後の値動きで推移しております。
【18日・21日 金相場】
週末18日のNY金相場は、緩和的な米国金融政策が長引くとの見方から前日に大きく上げたため、利益確定の売りが出やすかったほか、株高やドルの下げ渋りを背景に売りが優り反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1254.30ドル(-10.70ドル)で取引きを終了。この日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の急騰に対する利益確定売りが先行したほか、外為市場では対ユーロでのドル安がひとまず一服した事から、ドル建てで取引される金商品の割安感が薄れたため、序盤より軟調に推移した。また、原油相場の上昇を好感して欧米株価が堅調に推移。投資家のリスク選好意欲が回復する中、安全資産とされる金は売られやすくなり下げ幅を拡大した。一方で、安値拾いの買いや、緩和的な金融政策が長期化するとの見方が支えとなり、取引き終了間際には再び買い戻しが強まり、下げ幅を縮小する展開となった。中心4月限の値動きは、高値1267.70ドル、安値1248.40ドル、終値1254.30ドル。
週明け21日のNY金相場は、FRB高官のタカ派的発言によって利上げ観測が再浮上したことから、ドル高への反転で金は売りが優勢に。中心限月の4月限は1トロイオンス1244.20ドル(-10.10ドル)と、続落して取引きを終了。この日の金相場は、利益確定売りが出た先週末相場の流れを引き継いだほか、中国株の上昇や、ドル高に押され序盤より軟調に推移した。また、ウィリアムズ米サンフランシスコ(SF)連銀総裁が4月、6月の追加利上げの可能性に言及したことを受けて、ドル買いの進行から金は相場を圧迫された。その後、この日発表の米国の経済指標で、2月中古住宅販売件数が予想以上に大きく減少したことを受けて、一時買い戻しに転換。しかし、ここ最近の相場急騰に対する買われ過ぎ感から利食い売りが出やすくなっている事や、米国株の上昇が圧迫材料となり、この日はマイナス圏で取引きを終えた。
連休明けの国内金相場は、先週末や週明けの海外相場安を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,893円(-16円)と、売りが優り続落となりました。
《3月現在の金相場価格推移(小売)》
03/22 4893円 (-16円)
03/18 4909円 (-75円)
03/17 4984円 (+97円)
03/16 4887円 (-38円) ※最安値
03/15 4925円 (-71円)
03/14 4996円 (-31円)
03/11 5027円 (+51円) ※最高値
03/10 4976円 (+4円)
03/09 4972円 (-52円)
03/08 5024円 (+2円)
03/07 5022円 (+11円)
03/04 5011円 (+75円)
03/03 4936円 (+29円)
03/02 4907円 (+18円)
03/01 4889円 (+22円)
3月現在までの金相場平均価格:4,957円/g
12:00現在の金相場は、1トロイオンス1246.95ドル前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,893円(-16円)、パラジウム2,435円(+54円)、銀64.80円(±0円)、プラチナ3,911円(+12円)と、連休明けの国内貴金属は売り買いまちまち。金は先週末や、週明けの海外相場安を映して値を下げ続落し、銀は前日比変わらずの横ばい。一方、白金族のパラジウム・プラチナはそれぞれ堅調に推移。パラジウムは週明けのNY相場が600ドル台にのせるなど、およそ4ヶ月半ぶりの高値となった事を受け、国内でも上げ幅を拡大し、連日で年初来高値を更新。また、プラチナもプラスに転じ反発しております。
【21日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1244.20ドル(-10.10ドル)
銀:1584.70セント(+3.60セント)
パラジウム:602.95ドル(+12.90ドル)
プラチナ:981.80ドル(+11.30ドル)
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