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本日の地金は小売ベースで金4,791円(+10円)、パラジウム2,975円(-65円)、銀68.47円(+1.73円)、プラチナ3,937円(+14円)と、週明けの海外相場の値動きを映して国内貴金属はパラジウムを除いて上伸。金は小動きながら2日続伸し堅調に推移。また、銀も引き続き買いが優勢の地合いとなり一段高へ。直近高値を上抜いて、8月21日相場以来1か月半ぶりの高値となりました。このほか、プラチナも小幅ながら値を伸ばし、最近の安値推移からやや持ち直された一方、パラジウムはここ最近の急騰に対する利益確定売りに押され、3営業日ぶりにマイナス圏での推移となりました。
【5日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1137.60ドル(+1.00ドル)
銀:1570.80セント(+44.50セント)
パラジウム:689.20ドル(-8.40ドル)
プラチナ:912.90ドル(+3.40ドル)
18:00現在の金相場は1トロイオンス1136.90ドル、パラジウムは711.65ドル、為替は1$120円17銭前後の値動きで推移しております。
【金相場】週末2日のNY金相場は、発表された9月の米雇用統計が市場予想を下回り、米労働市場の回復の鈍さが意識された事を背景に大幅反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1136.60ドル(+22.90ドル)と、最近の弱地合いによる安値反動もあって、6営業日ぶりに大きく値を上げて取引きを終了。この日の金相場は、米の雇用統計発表を控えた警戒感や、ドル高による相場の圧迫から序盤は売りが先行した。しかし、朝方発表された9月の非農業部門就業者数の伸びは市場予想を大きく下回ったほか、7月・8月の増加幅も下方修正された事を受け、直前まで年内の利上げを巡る思惑に下押しされていた金商品は買い戻しの動きが強まり相場は急伸。また、外為市場ではドルが軟調に推移した事による割安感や、株価の下落も相場の支援材料となり金は一気に上げ幅を拡大し、一時1140ドル超まで上昇する場面もあった。その後も引けまで安定した値動きで推移したこの日の金相場は、週間では初めてプラス圏で取引きを終えた。
今週5営業日の金相場は、FRBイエレン議長の講演や、年内利上げを支持するFRB高官の発言を受けた売り圧力に押され週発より軟調に推移。また、週末に米の雇用統計を控えた警戒感も材料視され5日続落するなど弱地合いが続いたが、低調な内容となった週末2日の雇用統計を受けて金は急激に買い戻された。週末終値(1136.60ドル)では、前週末終値(25日相場1145.60ドル)に対して、1トロイオンス-9.00ドル(-0.7%)と、3週ぶりにマイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1124.80ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(9月28日~10月2日)
09/28 1131.70ドル (-13.90ドル)
09/29 1126.80ドル (-4.90ドル)
09/30 1115.20ドル (-11.60ドル)
10/01 1113.70ドル (-1.50ドル)
10/02 1136.60ドル (+22.90ドル)
※前週末25日相場比:1トロイオンス-9.00ドル(-0.7%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1124.80ドル
国内の金相場は週末の海外相場が大きく値戻し反発したことを映して堅調に推移。小売ベースでは1gあたり4,781円(+96円)と、6営業日ぶりにプラスに転じ、先月28日相場振りの高値となりました。
【パラジウム相場】週末2日のNYパラジウム相場は、引き続きガソリン車需要への増加観測や、下振れた米の雇用統計を受けたドル安による割安感から買われ大幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス697.60ドル(+18.20ドル)と、直近高値を連日で上抜き、中心終値では7月1日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、引き続きドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正操作問題による、ガソリン車需要増加を見込んだ買いが入ったほか、今後の先行き不透明感による需給バランスの観点から買いを集め序盤より堅調に推移。また、朝方発表された米の9月雇用統計が予想に反して低調な内容となった事から外為市場ではドルが主要通貨に対して反落。ドル建てのパラジウムは、金やプラチナなど他貴金属同様に割安感から上げ幅を拡大し、一時700ドル超まで上昇した。その後、米の株式相場が下落した事や、週末を前にした持ち高調整から売られる場面もあったが、引き続き需要増加への思惑が相場を支え、この日も直近高値を上抜く展開となった。中心12月限の値動きは、高値700.60ドル、安値674.75ドル、終値697.60ドル。
今週5営業日のパラジウムは、値を上げた日が3日(29日、1日、2日)、下げた日が2日(28日、30日)と、売り買いが交錯する中、引き続き需要増加への意識が高まり堅調に推移。中でも、週後半の2日間(1日・2日相場)は上げ幅を拡大し急伸。連日で直近高値を上抜いて、およそ3ヶ月ぶりの高値を付けるなど一段高となった。週末終値(2日相場:697.60ドル)では、前週末25日終値(667.60ドル)に対して1トロイオンス+30.00ドル(+4.3%)と、4週連続プラスで越週し、4週の上げ幅は120.45ドル(+17.7%)。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス667.50ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(9月28日~10月2日)》
09/28 651.85ドル (-15.75ドル)
09/29 657.70ドル (+5.85ドル)
09/30 650.95ドル (-6.75ドル)
10/01 679.40ドル (+28.45ドル)
10/02 697.60ドル (+18.20ドル)
※前週25日終値比:1トロイオンス+30.00ドル(+4.3%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス667.50ドル
国内のパラジウムは、700ドル圏内まで上昇するなど一段高となったNY市場の値動きを映して大きく上伸。小売りでは1gあたり3,040円(+119円)と、再び3,000円台に価格をのせ、6月26日相場以来およそ3か月強ぶりの高値となりました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1138.15ドル、パラジウムは708.15ドル、為替は1$119円96銭前後の値動きで推移しております。
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