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本日の地金は小売ベースで金4,691円(+6円)、パラジウム2,478円(+38円)、銀64.15円(-0.11円)、プラチナ3,827円(+35円)と、国内の貴金属はプラスに転じた週明けの海外相場高を映して銀を除いて堅調に推移。金は安全資産としての需要からNY相場が買い戻された事を受けて国内でも上昇し2日続伸。また、白金族のパラジウム・プラチナも最近の安値反動から買われプラス圏へ。パラジウムは6営業日ぶり、プラチナは月初来では初めてプラス圏で推移し12営業日ぶりに反発するなど連日安から一服する展開となりました。
【16日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1083.60ドル(+2.70ドル)
銀:1422.20セント(+1.80セント)
パラジウム:551.55ドル(+12.30ドル)
プラチナ:865.50ドル(+1.80ドル)
17:00現在の金相場は1トロイオンス1097.45ドル、パラジウムは547.20ドル、為替は1$122円73銭前後の値動きで推移しております。
【金相場】週末13日のNY金相場は、世界経済の先行き不透明感や、冴えない内容となった米の経済指標を背景に一時買いが強まるも、引き続き年内の利上げ観測を意識した売りに押され売り買いが交錯。中心限月の12月限は1トロイオンス1080.90ドル(-0.10ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ3営業日続落して取引を終了。この日の金相場は、米商務省が発表した10月の小売売上高が、前月値・市場予想を共に下回り低調な内容となったほか、10月の卸売物価指数(PPI)も冴えない内容となった事から、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移。ドル建ての金相場は割安感から買いを誘い、一時1088.00ドルまで急伸した。しかし、こうした低調な経済指標が発表されたにも関わらず、米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げ観測が根強い事から金買いの勢いは次第に鈍化。徐々に上げ幅を縮小し相場は売りに反転した。ただその後は、ドルの値動きを眺めた買い戻しや、米の株式相場が軟調に推移している事もあって、金は引けにかけてもみ合い状態となった。中心12月限の値動きは、高値1088.00ドル、安値1078.20ドル、終値1080.90ドル。
今週5営業日の金相場は、売り地合いが続いた前週相場の安値反動から、週前半は小幅に値を上げ続伸した。ただ、半ば以降は再び年内の利上げ観測を意識した売りが進み軟調に推移。本日を含め3営業日続落するなど調整地合いが継続した。週末終値(1080.90ドル)では、前週末終値(6日相場1087.70ドル)に対して、1トロイオンス-6.80ドル(-0.6%)と、4週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1084.68ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(11月9日~11月13日)
11/09 1088.10ドル (+0.40ドル)
11/10 1088.50ドル (+0.40ドル)
11/11 1084.90ドル (-3.60ドル)
11/12 1081.00ドル (-3.90ドル)
11/13 1080.90ドル (-0.10ドル)
※前週末6日相場比:1トロイオンス-6.80ドル(-0.6%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1084.68ドル
国内の金相場は、週末のNY市場では小幅に値を下げたものの、時間外取引で買い戻されたことから上昇し反発。小売ベースでは1gあたり4,685円(+16円)と、5営業日ぶりにプラスに転じ、ここ最近の安値推移から持ち直しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
11/16 4685円 (+16円)
11/13 4669円 (-13円) ※最安値
11/12 4682円 (-24円)
11/11 4706円 (-17円)
11/10 4723円 (+7円)
11/09 4766円 (-11円)
11/06 4727円 (-5円)
11/05 4732円 (-29円)
11/04 4761円 (-48円)
11/02 4810円 (-41円) ※最高値
直近10日間の金相場平均価格:4636円/g
【パラジウム相場】週末13日のNYパラジウム相場は、世界経済の先行き不安の台頭や、低調な内容となった米の経済指標、原油安、米の株式相場の下落を背景に売り地合いが継続。中心限月の12月限は1トロイオンス539.25ドル(-19.45ドル)と、3営業日続落し、中心終値では8月26日相場以来およそ3ヶ月ぶりの安値水準に戻して取り引きを終了。序盤のパラジウムは、値を下げた前日までの売り過剰感から安値拾いの買いが入り堅調に推移した。一方、発表された米の経済指標が軒並み冴えない内容となった事から、米の景気鈍化を意識した売りに押されたほか、世界経済の先行き不安の台頭も相場の圧迫材料となり売りが優勢に反転した。このほか、原油相場の下落や、米の株価下落、プラチナが一段安を付けるなど弱地合いが継続した事も売り要因となり、パラジウムはこの日も売りが優勢で取引を終えた。中心12月限の値動きは、高値565.20ドル、安値533.40ドル、終値539.25ドル。
今週5営業日のパラジウムは、前週に引き続き米の12月利上げ観測を背景に週始めより売りが活発化し、10日を除いて全日で売りが優勢となるなど調整地合いが継続した。週末終値(13日相場:539.25ドル)では、前週末6日終値(612.95ドル)に対して1トロイオンス-73.70ドル(-12%)と、5週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス573.94ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(11月9日~11月13日)》
11/09 596.95ドル (-16.00ドル)
11/10 597.80ドル (+0.85ドル)
11/11 577.00ドル (-20.80ドル)
11/12 558.70ドル (-18.30ドル)
11/13 539.25ドル (-19.45ドル)
※前週末6日終値比:1トロイオンス-73.70ドル(-12%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス573.94ドル
国内のパラジウム相場は、引き続き売り地合いとなった海外相場安を映して軟調に推移。小売では1gあたり2,440円(-71円)と、5営業日続落し、8月27日相場以来およそ2ヶ月ぶりの安値となるなど調整地合いが継続する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
11/16 2440円 (-71円) ※最安値
11/13 2511円 (-65円)
11/12 2575円 (-98円)
11/11 2673円 (-10円)
11/10 2683円 (-65円)
11/09 2748円 (+65円)
11/06 2683円 (-76円)
11/05 2759円 (-70円)
11/04 2829円 (-92円)
11/02 2921円 (-11円)※最高値
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2682円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1090.70ドル、パラジウムは538.90ドル、為替は1$122円53銭前後の値動きで推移しております。
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