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本日の地金は小売ベースで金5,041円(-17円)、パラジウム2,986円(+33円)、銀69.98円(-0.32円)、プラチナ4,692円(-11円)と、国内貴金属はNY市場を映し、パラジウムを除いて軟調に推移。金は海外相場が3営業日ぶりに売りが優勢となった事から、国内でも値を下げ2日続落。また、銀・プラチナもそれぞれ弱く、銀は4日、プラチナは3日続落しました。一方、パラジウムは海外相場が最近の売り過剰感から買われた事を映して、国内でも5営業日ぶりに反発。最近の弱気推移からやや持ち直しました。
【30日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1171.80ドル(-7.20ドル)
銀:1555.10セント(-7.10セント)
パラジウム:672.65ドル(+6.20ドル)
プラチナ:1078.60ドル(-2.80ドル)
18:00現在の金相場は1トロイオンス1177.90ドル、パラジウムは670.25ドル、為替は1$122円14銭前後の値動きで推移しております。
【金相場】週明け29日のNY金相場はギリシャの債務問題への懸念が強まるなか、リスク回避目的として買われ上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1179.00ドル(+5.80ドル)と、2日続伸して取引きを終了。ユーロ圏財務相会合が週末27日にギリシャへの金融支援の打ち切りを決定。一方、ギリシャは国内金融システムの崩壊回避で銀行閉鎖と資本規制導入を決定し、7月5日に国民投票を実施すると発表した。国際通貨基金(IMF)への債務返済期限が30日に迫る中、同国がデフォルトに陥る可能性、さらにはユーロ離脱への懸念が高まる状況の中で、安全資産としての金の買いが活発化し、相場は一時1187ドル超まで上昇した。その後は、持ち高調整や、利益確定売りに押され、徐々に上げ幅を縮小したが、欧州や米国をはじめ世界的な株安を背景にリスク回避姿勢の高まりから、金への資金流入が相場の支えとなり、プラス圏を維持してこの日の取引きを終えた。
ギリシャ政府筋は29日、30日が期限となっている16億ユーロの国際通貨基金(IMF)融資の返済について、履行しない方針を確認。一方、銀行が休業に追い込まれ、国民生活に影響が広がるアテネでは、緊縮に反対する大規模なデモが行われた。国際債権団が提示した財政構造改革案の受け入れの是非を問う7月5日の国民投票に、国内外から注目が集まっている。
国内の金相場はNY市場では上伸したものの、為替が円高に振れた事を映して反落。小売ベースでは1gあたり5,058円(-46円)と、先月13日相場以来およそ1か月半ぶりの安値となりました。
《6月の金相場価格推移(小売)》
06/30 5058円 (-46円) ※最安値
06/29 5104円 (+22円)
06/26 5082円 (-23円)
06/25 5105円 (-8円)
06/24 5113円 (-15円)
06/23 5128円 (-27円)
06/22 5155円 (-14円)
06/19 5169円 (+38円)
06/18 5131円 (+22円)
06/17 5109円 (-15円)
06/16 5124円 (+13円)
06/15 5111円 (-4円)
06/12 5115円 (+5円)
06/11 5110円 (-22円)
06/10 5132円 (+8円)
06/09 5124円 (-23円)
06/08 5147円 (+17円)
06/05 5130円 (-30円)
06/04 5160円 (-27円)
06/03 5187円 (±0円)
06/02 5187円 (+14円) ※最高値
06/01 5173円 (+27円)
6月の金相場平均価格:5130円/g
【パラジウム相場】週明け29日のNYパラジウム相場は、ギリシャ危機を背景とした世界不安の高まりを受けて売りが優勢となった。中心限月の8月限は1トロイオンス666.45ドル(-12.15ドル)と4日続落し、前営業日同様、中心終値では2013年6月下旬以来およそ2年ぶりの安値水準で取引きを終了。この日のパラジウムは、弱地合いとなった先週相場の流れを引き継ぎ序盤より売りが先行した。また、27日に開催されたユーロ圏財務相会合では、今月末でのギリシャへの金融支援打ち切りを決定。これを受けギリシャ国内では、銀行の休業、資本規制導入、デフォルトや、さらにはユーロ離脱への懸念が高まったほか、国際債権団が提示した財政構造改革案の受け入れの是非を問う国民投票を7月5日に実施すると発表し、市場では世界的にリスクオフが台頭。米欧を始め世界的に株安となった事から、景気動向に振られやすいパラジウムも売りが加速し下げ幅を拡大した。また、中国経済の鈍化による需要後退や、供給回復を受けた今後の需給バランスも引き続き意識され、この日も安値継続となった。中心9月限のパラジウムの値動きは、高値681.95ドル、安値665.20ドル、終値666.45ドル。
国内のパラジウムはNY市場が引き続き弱地合いとなった事や、為替が円高に振れた事から続落。小売では1gあたり2,953円(-60円)と、引き続き下落基調が継続し本日を含め4日続落。昨年10月21日相場以来およそ8か月ぶりの安値水準に軟化しました。ギリシャの財務危機や、中国の景気先行き不安、需給緩和を背景に今月初旬より弱気入りしたパラジウムは、連日で直近安値を更新し調整地合いに。月初来より売りが優勢となった6月のパラジウムは、月末の本日までに1gあたり-493円(-15.3%)と大きく下落し、価格水準としては昨年10月中旬~下旬辺りの価格帯で現在推移しております。
《6月のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/30 2953円 (-60円) ※最安値
06/29 3013円 (-27円)
06/26 3040円 (-81円)
06/25 3121円 (-11円)
06/24 3132円 (+22円)
06/23 3110円 (-33円)
06/22 3143円 (-54円)
06/19 3197円 (-32円)
06/18 3229円 (-27円)
06/17 3256円 (-11円)
06/16 3267円 (-10円)
06/15 3277円 (-38円)
06/12 3315円 (+21円)
06/11 3294円 (-27円)
06/10 3321円 (-27円)
06/09 3348円 (-49円)
06/08 3397円 (+22円)
06/05 3375円 (-5円)
06/04 3380円 (-43円)
06/03 3423円 (-33円)
06/02 3456円 (-5円)
06/01 3461円 (-27円) ※最高値
6月のパラジウム相場平均価格:3250円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1178.50ドル、パラジウムは666.65ドル、為替は1$122円44銭前後の値動きで推移しております。
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