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【金相場】18日のNY金相場は続落。中心限月の4月限は1トロイオンス1200.20ドル(-8.40ドル)と2営業日続落し、中心終値では年初に付けた2日相場以来の安値で取引きを終了。この日の金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC、1月27~28日開催分)の議事要旨の公表を控え様子見ムードが強かった中、ギリシャの債務問題を巡って同国と欧州連合(EU)などが近く合意に達するとの観測が広がった事から、序盤より金は軟調に推移。また、朝方発表された米の主要経済指標は全体的に冴えない内容となったものの、外為市場ではドルが上昇した事で、割高感からも金は売られ下げ幅を拡大し、一時1200ドルを割り込む場面もあった。その後は米の株安や、FOMC議事要旨発表を控えた様子見からやや買い戻されるも反発力は弱く、結局売りが優勢でこの日の取引きを終えた。
この日発表された1月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.8%下げ、0.4%程度の低下と市場予想を大きく下回り低調な内容となった。また、1月の米鉱工業生産も前月より上昇したものの市場予想ほど伸びなかった。
取り引き終了後に、米連邦準備理事会(FRB)が公表したFOMC議事要旨で、米国経済が抱えるリスクを踏まえ、時期尚早な利上げは景気回復の妨げになりかねないとの懸念が示され、政策金利を過去最低付近でより長期間維持することが支持されるとの観測が広がった。同時にリスクについては「ほぼ均衡」しているとの認識を示す一方、ドルの上昇、ギリシャやウクライナなど国外の懸念材料、緩慢な賃金の伸びが利上げ開始の正当性を弱めていると指摘した。ややタカ派色が後退した今回の議事要旨公表を受け、時間外取引きに金は反発し切り返された。
国内の金相場は前日の海外相場が軟調に推移した事を映し小幅続落。小売ベースでは1gあたり5,051円(-1円)と、ほぼ横ばいながら値を下げ3営業日続落となりました。
《本日までの2月金相場価格推移(小売)》
02/19 5051円 (-1円) ※最安値
02/18 5052円 (-54円)
02/17 5106円 (-8円)
02/16 5114円 (+11円)
02/13 5103円 (-37円) ※最安値
02/12 5140円 (-7円)
02/10 5147円 (+3円)
02/09 5144円 (-56円)
02/06 5200円 (-21円)
02/05 5221円 (+31円)
02/04 5190円 (-42円)
02/03 5232円 (-22円)
02/02 5254円 (+42円) ※最高値
2月現在までの金平均価格:5,150円/g
【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は続落。中心限月の3月限は1トロイオンス776.60ドル(-6.65ドル)と、2営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、FOMC議事要旨の公表を控え様子見ムードが強かった中、序盤はウクライナ情勢の再緊迫化懸念から買いが先行した。その後、発表された米の経済指標が概ね低調な内容となった事を受け、株式相場が軟調に推移しパラジウムも下押され相場を圧迫。また、外為市場ではドルが上昇した事や、金をはじめ他貴金属が軟調に推移しているのを眺めて売りが優勢となり、この日は2営業日続落して取引きを終えた。
ウクライナのポロシェンコ大統領は18日、親ロシア派武装勢力との戦闘が続いていた東部の要衝デバリツェボから政権側部隊が撤退を開始したことを明らかにした。15日に停戦合意が発効したものの、親ロシア派はデバリツェボで政権側部隊の数千人を包囲して攻撃し、ロシアの軍事支援を疑われる親露派が停戦違反によって支配領域を拡大したことで、和平合意は履行の初期段階で破綻の危機に瀕した形となった。これを受けアメリカのバイデン副大統領は、ウクライナのポロシェンコ大統領と電話で会談し、ウクライナ東部で停戦合意が発効した後も一部で激しい戦闘が続いている事について、ロシア軍と連携している親ロシア派が合意に違反しているとして強く非難。また、このままロシア側が停戦合意を順守せず、違反を続けるならば更なる制裁強化も辞さないとの構えを見せた事から、先行き不安が広がった。
国内のパラジウム相場は前日の海外相場映して反落。小売では1gあたり3,321円(-32円)と、マイナスに転じ先週13日相場以来およそ1週間ぶりの安値となりました。
《本日までの2月パラジウム相場価格推移(小売)》
02/19 3321円 (-32円)
02/18 3353円 (+5円)
02/17 3348円 (-22円)
02/16 3370円 (+55円) ※最高値
02/13 3315円 (-6円)
02/12 3321円 (-5円)
02/10 3326円 (-17円)
02/09 3343円 (+11円)
02/06 3332円 (-10円)
02/05 3342円 (+27円)
02/04 3315円 (-6円)
02/03 3321円 (+70円)
02/02 3251円 (-32円) ※最安値
2月現在までのパラジウム平均価格:3,328円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1217.20ドル、パラジウムは779.75ドル、為替は1$118円56銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金5,051円(-1円)、パラジウム3,321円(-32円)、銀71.38円(-0.11円)、プラチナ4,941円(-34円)と、国内貴金属は前日の海外相場安を映して総じて軟調に推移。金はほぼ横ばいながら小幅に値を下げ3営業日続落し、銀も小安く推移。白金族もそれぞれ弱く、プラチナは3日連続安となり、本日はパラジウムもマイナスに転じました。
【18日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1200.20ドル(-8.40ドル)
銀:1626.50セント(-11.30セント)
パラジウム:776.60ドル(-6.65ドル)
プラチナ:1167.20ドル(-9.80ドル)
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