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【金相場】週末28日のNY金相場は、ここ最近の下落に対する安値反動や、米の要人発言を受けた利上げ先送り観測から買い戻され反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1134.00ドル(+11.40ドル)と、5営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。この日の金相場は新規材料に乏しい中、売りが続いた前日までの安値反動による買い戻しから序盤より買いが先行した。また、米ミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁が一段の金融緩和策の可能性を示唆したことから、金の買いが急速に強まった。このほか、原油相場の大幅続伸を映して商品相場の値戻りを見込んだ買いが金にも波及。一時この日の高値1140.30ドルまで上昇する場面もあった。その後は、外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して上昇した事や、週末を前にした持ち高調整売りが重しとなり、取引き終盤にかけて上げ幅を縮めるも、結局この日は5営業日ぶりに買いが優勢で取引きを終えた。
今週5営業日の金相場は、中国経済の先行き不安を起点とした世界的な株安が一服した事による過度な警戒感の緩和から、投資家のリスク回避姿勢後退。先週相場が、週間では1月中旬以来およそ7ヶ月ぶりの大幅高となり、上げ幅では4.2%と強気推移となった反動もあって、利益を確定する動きや、ドル高に相場を圧迫され軟調に推移。週末終値(1134.00ドル)では、前週末終値(21日相場1159.60ドル)に対して、1トロイオンス-25.60ドル(-2.2%)と、3週ぶりにマイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1134.62ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(8月24日~8月28日)
08/24 1153.60ドル (-6.00ドル)
08/25 1138.30ドル (-15.30ドル)
08/26 1124.60ドル (-13.70ドル)
08/27 1122.60ドル (-2.00ドル)
08/28 1134.00ドル (+11.40ドル)
※前週末21日相場比:1トロイオンス-25.60ドル(-2.2%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1134.62ドル
国内の金相場はプラスに転じた週末の海外相場を映して堅調に推移。小売ベースでは1gあたり4,810円(+30円)と、2営業日続伸し、小売では再び4,800円台に乗せるなど、先週25日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
《8月の金相場価格推移(小売)》
08/31 4810円 (+30円)
08/28 4780円 (+41円)
08/27 4739円 (-31円)
08/26 4770円 (-42円)
08/25 4812円 (-127円)
08/24 4939円 (-47円)
08/21 4986円 (+63円) ※最高値
08/20 4923円 (+54円)
08/19 4869円 (-10円)
08/18 4879円 (+11円)
08/17 4868円 (+4円)
08/12 4864円 (+42円)
08/11 4822円 (+73円)
08/10 4749円 (-13円)
08/07 4762円 (+18円)
08/06 4744円 (+3円)
08/05 4741円 (+24円)
08/04 4717円 (-42円) ※最安値
08/03 4759円 (+20円)
8月の金相場平均価格:4,818円/g
【パラジウム相場】週末28日のNYパラジウム相場は、引き続き最近の下落に対する売り過剰感や、過度なリスク回避姿勢の後退から買いが広がり大幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス590.15ドル(+22.25ドル)と2日続伸し、先週末21日相場以来およそ1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。序盤のパラジウムは、中国株価が堅調に推移した事への安心感や、前日までの大幅高を引き継ぎ小高く推移。また、世界的な株安が一服し、投資家のリスク回避姿勢が後退したほか、ここ最近の下落に対する売り過剰感からも買いを集め堅調に推移した。途中、外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇した事から相場を圧迫されるも、金やプラチナなど他貴金属が堅調に推移した事や、原油相場の急伸を眺めてパラジウムも強気で推移し、引けにかけて上げ幅を拡大して取引きを終えた。
週間5営業日のパラジウムは、中国不安への意識拡大から週初から半ばは売りが広がり連日大幅安で推移。一方、週末にかけては過度なリスク回避姿勢の後退や、売り過剰感から再び買い戻され下げ幅を縮小した。週末終値(28日相場:590.15ドル)では、前週末21日終値(604.45ドル)に対して1トロイオンス-14.30ドル(-2.3%)と、2週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス560.71ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(8月24日~8月28日)》
08/24 575.05ドル (-29.40ドル)
08/25 540.10ドル (-34.95ドル)
08/26 529.65ドル (-10.45ドル)
08/27 568.60ドル (+38.95ドル)
08/28 590.15ドル (+21.55ドル)
※前週21日終値比:1トロイオンス-14.30ドル(-2.2%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス560.71ドル
国内のパラジウムは大幅続伸となった週末の海外相場高を映して上伸。小売では1gあたり2,560円(+12円)と、3営業日続伸し、先週24日相場以来1週間ぶりの高値に値戻すなど、最近の弱気推移が一服しました。
《8月のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/31 2560円 (+12円)
08/28 2548円 (+199円)
08/27 2349円 (+11円)
08/26 2338円 (-130円) ※最安値
08/25 2468円 (-194円)
08/24 2662円 (-119円)
08/21 2781円 (+38円)
08/20 2743円 (+43円)
08/19 2700円 (-70円)
08/18 2770円 (-16円)
08/17 2786円 (+32円) ※最高値
08/12 2754円 (±0円)
08/11 2754円 (+54円)
08/10 2700円 (-27円)
08/07 2727円 (+27円)
08/06 2700円 (-5円)
08/05 2705円 (+16円)
08/04 2689円 (-76円)
08/03 2765円 (-32円)
8月のパラジウム相場平均価格:2,658円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金相場は1トロイオンス1135.55ドル、パラジウムは581.90ドル、為替は1$121円13銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,810円(+30円)、パラジウム2,560円(+12円)、銀64.36円(+0.21円)、プラチナ4,358円(+32円)と、国内貴金属は堅調に推移した週末の海外相場を映して総じて続伸。金・銀は共に2日値を伸ばし、金は小売では再び4,800円台に乗せるなど25日相場以来およそ1週間ぶりの高値に回復。また、白金族のパラジウム・プラチナもそれぞれ堅調に推移し、共に3営業日続伸。それぞれ24日相場以来1週間ぶりの高値に値戻すなど、最近の弱気推移が一服しました。
【28日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1134.00ドル(+11.40ドル)
銀:1454.90セント(+11.20セント)
パラジウム:590.15ドル(+22.25ドル)
プラチナ:1021.70ドル(+15.70ドル)
18:00現在の金相場は1トロイオンス1130.45ドル、パラジウムは565.70ドル、為替は1$120円76銭前後の値動きで推移しております。
明日土曜日は当社定休日の為、休業となります。週明けの相場動向にご注視下さい。
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