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【金相場】週末15日のNY金相場は、一段と進んだ原油安に加え、アジア圏や米欧など世界的な株安連鎖による市場の動揺の広がりからリスクオフの流れが強まり急反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1090.70ドル(+17.10ドル)と、前日の下げを戻し、週初め11日相場ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、中国株価が再び大きく下落した事を受けた警戒感や、前日の下落に対する割安感による買い戻しも支えとなり、通常取引き開始前の時間外より堅調に推移した。その後、原油相場が大台の30ドルを下回り、一段と価格下落が進んだ事から市場の動揺が拡大。米欧など世界的に株安が進む中、金は安全資産として買われ上げ幅を拡大した。また、この日発表された米の経済指標(12月小売売上高・1月NY連銀製造業景気指数・12月鉱工業生産)が、軒並み冴えない内容となった事から、外為市場ではドルが軟調に推移。ドル建ての金商品は割安感からも買いを促し、一時この日の高値1097.50ドルまで上昇した。買い一巡後は、週末を前にした利益確定売りが出たことから、やや上げ幅を縮小する場面もあったが、引き続き世界情勢の混乱による逃避目的としての買いに支えられ、引けまで堅調地合いを維持してこの日の取引きを終えた。中心2月限の値動きは、高値1097.50ドル、安値1076.00ドル、終値1090.70ドル。
国内の金相場は、為替が円高に振れながらも週末の海外相場が大きく上昇した事から小高く推移し反発。小売ベースでは1gあたり4,477円(+6円)と、ほぼ横ばいながら小幅高となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/18 4477円 (+6円)
01/15 4471円 (-33円)
01/14 4504円 (+7円)
01/13 4497円 (-23円)
01/12 4520円 (-60円)
01/08 4580円 (+25円)
01/07 4555円 (+49円)
01/06 4506円 (+4円)
01/05 4502円 (-38円)
12/28 4540円 (-2円)
直近10日間の金相場平均価格:4,515円/g
【パラジウム相場】週末15日のNYパラジウム相場は、下げ幅を拡大した原油相場や、中国・欧州・米国など世界的な株安の連鎖、低調な内容となった米の経済指標を背景に売りが優り反落。中心限月の3月限は1トロイオンス487.05ドル(-4.20ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調地合いが継続した前日相場の流れを引き継ぎ序盤は買いが先行した。一方、中国株価が再び急落したことを警戒されたほか、原油安が一段と進んだ事が意識され、相場は次第に上げ幅を縮小。また、米欧の株価も軒並み下落するなど、世界市場全体に混乱・動揺が拡大した事も要因となり、パラジウムはプラチナ同様にマイナス圏に沈下した。途中、外為市場ではドル安が進んだ事から割安感による買い戻しもあり、相場は再び上昇に転じるも、発表された米の1月NY連銀製造業景気指数・12月鉱工業生産がそれぞれ低調な内容となったほか、米国株価が下げ幅を拡大した事も重しとなり、そのままマイナス圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値498.70ドル、安値482.80ドル、終値487.05ドル。
米国と世界成長の鈍化、ドル高を背景にニューヨーク連銀が15日に発表した1月の製造業景況指数が大幅に悪化。このほか、昨年12月の鉱工業生産指数が3カ月連続で低下するなど、米の景気鈍化が意識される内容となった。また、原油相場は1バレル当たり29.28ドルを付けるなど下げ幅を拡大。既に世界的に原油が供給過剰となっている中で、イランが輸出拡大の準備を進めていることが手掛かりとなり、大台の30ドルを割り込んだ。
国内のパラジウムは、売りが優勢となった週末の海外相場安を映して反落。小売では1gあたり2,116円(-27円)と、3営業日ぶりにマイナスに転じました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/18 2116円 (-27円)
01/15 2143円 (+59円)
01/14 2084円 (+49円)
01/13 2035円 (-22円)
01/12 2057円 (-81円)
01/08 2138円 (-81円)
01/07 2219円 (-119円)
01/06 2338円 (-21円)
01/05 2359円 (-98円)
12/28 2457円 (-10円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2195円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1093.05ドル、パラジウムは495.85ドル、為替は1$117円18銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,477円(+6円)、パラジウム2,116円(-27円)、銀59.50円(-0.54円)、プラチナ3,466円(-78円)と、国内貴金属は週末の海外相場の値動きを映して金を除いて軟調に推移。金は逃避目的からNY市場で買われたことから、国内でも小幅に値を上げ反発。一方、銀・パラジウム・プラチナは軟調に推移し、銀・プラチナは2営業日続落。パラジウムは3営業日ぶりにマイナスに転じました。
【15日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1090.70ドル(+17.10ドル)
銀:1389.60セント(+14.80セント)
パラジウム:487.05ドル(-4.20ドル)
プラチナ:827.50ドル(-7.30ドル)
本日は当社定休日の為、通常業務は行っておりません。お休み中に頂きました各お問い合わせは、週明け月曜日に順次ご対応させて頂きます。
18:10現在の金相場は1トロイオンス1085.25ドル、パラジウムは490.10ドル、為替は1$117円40銭前後の値動きで推移しております。
明日土曜日は当社定休日の為、休業となります。週明けの相場動向にご注視下さい。
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