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本日の地金は小売ベースで金4,749円(-87円)、パラジウム2,802円(-82円)、銀63.72円(-2.59円)、プラチナ3,904円(-162円)と、週明けの海外相場の下げを映して国内貴金属は総じて軟調に推移。金は引き続き売りが優勢となったNY市場の値動きや、円高要因から国内相場でも大きく値を下げ続落。また、銀・パラジウム・プラチナも本日はマイナス圏に転じ反落。パラジウムは昨日、およそ2か月半ぶりの高値を付けるなど、一段高となった反動もあって本日は売りが優ったほか、プラチナは一段下げ幅を広げ直近安値圏に軟化しました。
【28日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1131.70ドル(-13.90ドル)
銀:1453.80セント(-57.30セント)
パラジウム:651.85ドル(-15.75ドル)
プラチナ:922.50ドル(-28.60ドル)
【金相場】週末25日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で、年内利上げへの可能性を残したことを背景に売りが優り反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1145.60ドル(-8.20ドル)と、3営業日ぶりにマイナス圏に転じて取引きを終了。この日の金相場は、前日に上げ幅を拡大していた高値反動から、利益を確定する動きに押され序盤より軟調に推移した。また、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が前日の講演で、米国の景気回復がこのまま続けば、年内にも利上げに踏み切る可能性があるとの見解を改めて示した事から、金は相場を圧迫されたほか、米商務省が発表した4-6月期の実質GDP(国内総生産)確定値が上方修正され、個人消費も堅調な伸びとなった事も売り要因となり、下げ幅を拡大した。その後売りが一巡した後は、ドル買いが一服した事による割安感から買い戻しの動きがあり下げ幅を幾らか戻す場面もあったが、大きな上昇にはつながらず、結局この日は3営業日ぶりに反落して取引きを終えた。
イエレン議長は24日の講演で、インフレが安定し、米経済が雇用を増やすほど十分に力強ければ、FRBは年内にも利上げを始める見通しだと語った。
今週5営業日の金相場は、FOMC後の利上げ後退観測から買いを集めたほか、世界的な株安を受けた投資家のリスク回避姿勢の強まりを受けて堅調に推移。週末終値(1145.60ドル)では、前週末終値(18日相場1137.80ドル)に対して、1トロイオンス+7.80ドル(+0.7%)と、2週連続プラスで越週。(2週の上げ幅は+42.30ドルと、率では+3.7%)また、5営業日の平均相場は1137.70ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(9月21日~9月25日)
09/21 1132.80ドル (-5.00ドル)
09/22 1124.80ドル (-8.00ドル)
09/23 1131.50ドル (+6.70ドル)
09/24 1153.80ドル (+22.30ドル)
09/25 1145.60ドル (-8.20ドル)
※前週末18日相場比:1トロイオンス+7.80ドル(+0.7%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1137.70ドル
国内の金相場は、マイナス圏に転じた週末のNY市場を映して5営業日ぶりに値を下げるも、円安要因から下げは縮小され小幅安。小売ベースでは1gあたり4,836円(-4円)と、ほぼ横ばい圏ながら5営業日ぶりに反落となりました。
《9月現在の金相場価格推移(小売)》
09/28 4836円 (-4円)
09/25 4840円 (+67円) ※最高値
09/24 4773円 (+23円)
09/18 4750円 (+14円)
09/17 4736円 (+73円)
09/16 4663円 (-18円) ※最安値
09/15 4681円 (-2円)
09/14 4683円 (-31円)
09/11 4714円 (+40円)
09/10 4674円 (-61円)
09/09 4735円 (+37円)
09/08 4698円 (+23円)
09/07 4675円 (-64円)
09/04 4739円 (-48円)
09/03 4787円 (-3円)
09/02 4790円 (-30円)
09/01 4820円 (+10円)
本日までの9月の金相場平均価格:4,741円/g
【パラジウム相場】週末25日のNYパラジウム相場は、他貴金属がドル高に相場を圧迫されマイナス圏で推移した中、引き続きガソリン車需要への増加観測を見越した買いに支えられ上伸。中心限月の12月限は1トロイオンス667.60ドル(+11.15ドル)と、3営業日続伸し、7月6日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの高値をつけて取引きを終了。序盤のパラジウム相場は、前日までの急伸を受けた利益確定売りに押されたほか、FRBのイエレン議長が講演で、年内利上げへの可能性を残したことをきっかけに、ドル高に相場を圧迫され売りが先行した。しかしその後は、ガソリン車需要への増加予想が引き続き意識され買いが入ったほか、米の株価が堅調に推移しているのを眺めて相場はプラス圏に反転。上げ幅を拡大したパラジウムは、一時この日の高値678.00ドルまで上昇する場面もあった。途中、週末を前にした持ち高調整から売りが出たことや、金やプラチナが軟調に推移しているのを眺め、パラジウムも上げ幅を縮小する場面もあったが、ドル買いが一服した事による割安感が支援材料となり、この日もプラス圏で取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値678.00ドル、安値651.00ドル、終値667.60ドル。
今週5営業日のパラジウムは、22日を除いて全日で買いが優勢となり堅調に推移。独自動車大手(フォルクスワーゲン)のディーゼル車排ガス規制逃れが発覚した事から、今後ガソリン車需要が増えるとの見方が広がりパラジウムは急騰。23日に一段高をつけた以降も上伸し、連日で直近高値(およそ2ヶ月強ぶりの高値圏)を上抜く展開で推移した。週末終値(25日相場:667.60ドル)では、前週末18日終値(610.85ドル)に対して1トロイオンス+56.75ドル(+8.5%)と、3週連続プラスで越週し、3週の上げ幅は90.45ドル(+13.5%)となった。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス639.36ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(9月21日~9月25日)》
09/21 616.10ドル (+5.25ドル)
09/22 610.95ドル (-5.15ドル)
09/23 645.70ドル (+34.75ドル)
09/24 656.45ドル (+10.75ドル)
09/25 667.60ドル (+11.15ドル)
※前週18日終値比:1トロイオンス+56.75ドル(+8.5%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス639.36ドル
国内のパラジウムは、上伸した週末の海外相場を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,884円(+55円)と、大きく反発し、先週24日に付けた直近高値を更新。小売では再び2,900円圏内まで上昇し、7月16日相場以来およそ2か月半ぶりの高値圏で現在推移しております。
《9月現在のパラジウム相場価格推移(小売)》
09/28 2884円 (+55円) ※最高値
09/25 2829円 (-38円)
09/24 2867円 (+232円)
09/18 2635円 (-43円)
09/17 2678円 (+49円)
09/16 2629円 (+54円)
09/15 2575円 (-33円)
09/14 2608円 (+16円)
09/11 2592円 (+65円)
09/10 2527円 (-70円)
09/09 2597円 (+59円)
09/08 2538円 (+43円)
09/07 2495円 (-21円) ※最安値
09/04 2516円 (-43円)
09/03 2559円 (+43円)
09/02 2516円 (-92円)
09/01 2608円 (+48円)
本日までの9月のパラジウム相場平均価格:2,627円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:35現在の金相場は1トロイオンス1146.45ドル、パラジウムは663.80ドル、為替は1$120円33銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,836円(-4円)、パラジウム2,884円(+55円)、銀66.31円(+0.22円)、プラチナ4,066円(+9円)と、金はマイナス圏に転じた週末のNY市場を映して5営業日ぶりに値を下げるも、円安要因から下げは縮小され小幅安。一方、その他の貴金属は総じて堅調に推移し上昇。パラジウムは海外相場の上伸を映して国内でも堅調に推移し、先週24日に付けた直近高値を更新。7月16日相場以来およそ2か月半ぶりの高値圏で推移しております。また、プラチナも海外相場では売りが優ったものの、国内では為替が円安に振れた事から小幅高となりました。
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