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本日の地金は小売ベースで金4,734円(-30円)、パラジウム2,748円(-65円)、銀65.55円(-0.76円)、プラチナ4,312円(-39円)と、国内貴金属は週明けのNY市場の値動きや、為替要因から総じて軟調に推移し反落。金は週明けの海外相場ではプラスに転じたものの、国内では円高が進んだ事からマイナスに転じ、また銀も同様に軟調に推移。白金族も本日は弱く、パラジウム・プラチナ共に値を下げ、パラジウムは先週21日相場以来の安値に戻し、プラチナは昨日の上げ幅をそのまま消化する形となりました。
【27日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1096.40ドル(+10.90ドル)
銀:1460.50セント(+11.70セント)
パラジウム:613.10ドル(-9.50ドル)
プラチナ:988.90ドル(+8.20ドル)
18:00現在の金相場は1トロイオンス1103.05ドル、パラジウムは625.40ドル、為替は1$123円56銭前後の値動きで推移しております。
【金相場】週末24日のNY金相場は、ここ最近の調整安を背景に、金の買い持ち高を手じまう動きが加速し軟調に推移。中心限月の8月限は1トロイオンス1085.50ドル(-8.60ドル)と、マイナスに転じて反落。中心終値では2010年2月相場以来およそ5年5カ月ぶりの安値水準で取引きを終了した。FRBが年内に利上げに踏み切る可能性が高いとの観測が高まっている事から、この日も金は売りが先行し軟調に推移した。また、この日発表の中国の7月財新製造業PMIが予想外に低下したことや、ユーロ圏、ドイツの7月製造業PMI速報値も下振れたことで、需要の先行き懸念も売り要因となり下げ幅を拡大した。ただその後は、米国の6月新築住宅販売件数が予想に反して大きく減少した事から、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移。ドル高圧力の後退から金に割安感が生じたほか、この日も米の株式相場が下落したのを受けて、相場は一時買い戻しに転換。週末を前にした持ち高調整目的の買い支えもあり、一段の下げは回避された。
今週5営業日の金相場は、最近のリスク要因となっていたギリシャ不安が後退し、前週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、米の利上げ観測の高まりから相場を圧迫された。また同時に外為市場ではドル買いが進行した事による割高感からも売りを誘い、一段安の水準で週間推移となった。週末終値(1085.50ドル)では、前週末終値(17日相場1131.90ドル)に対して、1トロイオンス-46.40ドル(-4.1%)と、4週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1096.28ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(7月20日~7月24日)
07/20 1106.80ドル (-25.10ドル)
07/21 1103.50ドル (-3.30ドル)
07/22 1091.50ドル (-12.00ドル)
07/23 1094.10ドル (+2.60ドル)
07/24 1085.50ドル (-8.60ドル)
※前週末17日相場比:1トロイオンス-46.40ドル(-4.1%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1096.28ドル
国内の金相場は、時間外取引で切り返された海外相場高を映して上昇。小売ベースでは1gあたり4,764円(+22円)と、8営業日ぶりにプラスに転じ、最近の安値圏推移から持ち直しました。
《7月現在の金相場価格推移(小売)》
07/27 4764円 (+22円)
07/24 4742円 (-29円) ※最安値
07/23 4771円 (-12円)
07/22 4783円 (-24円)
07/21 4807円 (-166円)
07/17 4973円 (-5円)
07/16 4978円 (-13円)
07/15 4991円 (-18円)
07/14 5009円 (+18円)
07/13 4910円 (-54円)
07/10 4953円 (+43円)
07/09 4910円 (-54円)
07/08 4964円 (-69円)
07/07 5033円 (-8円)
07/06 5041円 (+8円)
07/03 5033円 (-14円)
07/02 5047円 (+6円) ※最高値
07/01 5041円 (-17円)
本日までの7月の金相場平均価格:4935円/g
【パラジウム相場】週末24日のNYパラジウム相場は、前日までの安値反動から買い戻され反発。中心限月の9月限は1トロイオンス622.60ドル(+4.75ドル)と、3営業日ぶりに反発して、この日の貴金属市場では唯一プラスに転じて取引きを終了。序盤のパラジウムは、前日相場同様に米の利上げ観測を意識したドル高に相場を圧迫され売りが先行した。また、この日発表された中国の7月財新製造業PMIが予想外に低下したことや、ユーロ圏、ドイツの7月製造業PMI速報値も下振れたことで、需要の先細り懸念から軟調に推移した。しかし売り一巡後は、発表された米の経済指標(6月新築住宅販売件数)が事前予想を下回り、冴えない内容となった事から、外為市場ではドル売りが活発化。パラジウムは割安感から買い戻されたほか、同時に金やプラチナの切り返しを眺めて上昇した。その後は、この日も軟調推移となった米の株価や、原油相場安が嫌気され上値を抑えられる場面もあったが、週末を前にした持ち高調整目的の買い支えもあり、この日は3営業日ぶりにプラス圏で取引きを終えた。
週間5営業日のパラジウムは、ここ最近のリスク要因となっていたギリシャ問題が一先ず落ち着きを取り戻した事による支持があった一方で、市場の関心が米の利上げ時期に移行した事によるドル高に相場を圧迫され売り買いまちまちとなった。週間では値を上げた日が2日(21日・24日)、下げた日が3日(20日・22日・23日)となり、週初の20日では直近安値を下抜いて一代安値を付けたが、翌21日はここ最近の弱気推移から急激に巻き戻され持ち直す展開となった。週末終値(24日相場:622.60ドル)では、前週17日終値(619.00ドル)に対して1トロイオンス+3.60ドル(+0.5%)と、小幅ながら11週ぶりにプラスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス621.74ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(7月20日~7月24日)》
07/20 612.05ドル (-6.95ドル)
07/21 629.45ドル (+17.40ドル)
07/22 626.75ドル (-2.70ドル)
07/23 617.85ドル (-8.90ドル)
07/24 622.60ドル (+4.75ドル)
※前週17日終値比:1トロイオンス+3.60ドル(+0.5%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス621.74ドル
国内のパラジウム相場は、プラスに転じた先週末の海外相場高を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,813円(+38円)と、本日はプラスに転じ買いが優勢となりました。
《7月現在までのパラジウム相場価格推移(小売)》
07/27 2813円 (+38円)
07/24 2614円 (-81円)
07/23 2695円 (+33円)
07/22 2662円 (+86円)
07/21 2576円 (-113円) ※最安値
07/17 2689円 (-49円)
07/16 2765円 (-27円)
07/15 2765円 (-27円)
07/14 2792円 (+65円)
07/13 2727円 (+65円)
07/10 2662円 (-16円)
07/09 2678円 (-38円)
07/08 2716円 (-151円)
07/07 2867円 (+16円)
07/06 2851円 (-65円)
07/02 2943円 (+119円) ※最高値
07/01 2824円 (+32円)
本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2904円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1099.05ドル、パラジウムは627.85ドル、為替は1$123円56銭前後の値動きで推移しております。
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