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【金相場】3日のNY金相場は、翌4日に米の雇用統計の発表を控えた様子見が広がる中、欧州中央銀行(ECB)が景気刺激策の拡大を示唆したことから、ドルや株式相場の上昇に相場を圧迫され売りが継続した。中心限月の12月限は1トロイオンス1124.50ドル(-9.10ドル)と、2営業日続落して取引きを終了。この日の金相場は、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ、序盤より軟調に推移。また、ECBのドラギ総裁は定例理事会後の記者会見で、原油安などを主因としたインフレの下方リスクについて言及。その上で、量的緩和の規模や期間を変更することが可能であると示したことから、外為市場ではユーロが主要通貨に対して急落。ドルが上昇した事による割高感に相場を圧迫され、金に売りが広がった。同時に、量的緩和の拡大期待から、米欧の株式相場が上昇した事も売り要因となり、一時この日の安値1121ドルまで下押される場面もあった。売り一巡後は、朝方発表された米の経済指標(週間新規失業保険申請件数)が、前週比・市場予想を共に上回り増加となった事から、ドル高が一服する場面では再び買い戻される動きもあった一方で、8月ISM非製造業景況指数が堅調に推移した事から上値を抑えられ、以降は翌日4日に発表される米雇用統計に関心が移り様子見ムードとなった。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は定例理事会後の記者会見で、ECBが物価・成長見通しの下方修正の理由に挙げた新興国経済の景気減速と、最近の原油安について、今後状況がさらに悪化する可能性に警戒感を示し、インフレの下方リスクに言及。金融市場の混乱が続き成長とインフレへの下押し圧力となり続ける場合には、必要に応じて景気刺激策を拡大する可能性も示唆した。
国内の金相場は引き続き売り地合いとなったNY市場を映して続落。小売ベースでは1gあたり4,739円(-48円)と、3営業日続落し、先週27日相場と同額まで値戻すなどおよそ1週間ぶりの安値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
09/04 4739円 (-48円) ※最安値(27日相場同額)
09/03 4787円 (-3円)
09/02 4790円 (-30円)
09/01 4820円 (+10円)
08/31 4810円 (+30円)
08/28 4780円 (+41円)
08/27 4739円 (-31円) ※最安値 (4日相場同額)
08/26 4770円 (-42円)
08/25 4812円 (-127円)
08/24 4939円 (-47円) ※最高値
直近10日間の金相場平均価格:4,799円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、米欧の株式相場の上昇を背景に買われた一方、外為市場ではドル高に相場を圧迫され売り買いまちまち。中心限月の12月限は1トロイオンス581.55ドル(-1.80ドル)と、小幅ながら値を下げマイナスに転じて取引きを終了した。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤は買いが先行した。また、欧州中央銀行(ECB)による景気刺激策への先行き期待から今後の自動車需要への高まりや、米欧の株式相場が上昇した事も相場の支援材料となり上げ幅を拡大。一時590ドル超まで上昇する場面もあった。一方で、外為市場ではユーロが主要通貨に対して急落。ドル高・ユーロ安の流れを受け、パラジウムは割高感に相場を圧迫され売りが優勢に反転した。このほか、終盤にかけて上げ幅を縮小した原油相場や、米の株式相場の値動きを眺めて売り地合いが強まり、結局マイナス圏に沈下してこの日の取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値592.15ドル、安値572.50ドル、終値581.55ドル。
国内のパラジウムは小安く推移したNY市場や、為替要因から軟調に推移し反落。小売では1gあたり2,516円(-43円)と、昨日の上げ幅を、そのまま値戻し本日はマイナス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
09/04 2516円 (-43円)
09/03 2559円 (+43円)
09/02 2516円 (-92円)
09/01 2608円 (+48円)
08/31 2560円 (+12円)
08/28 2548円 (+199円)
08/27 2349円 (+11円)
08/26 2338円 (-130円) ※最安値
08/25 2468円 (-194円)
08/24 2662円 (-119円) ※最高値
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,512円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1125.90ドル、パラジウムは578.65ドル、為替は1$119円59銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,739円(-48円)、パラジウム2,516円(-43円)、銀64.47円(-0.11円)、プラチナ4,300円(-41円)と、国内貴金属は売りが優った海外相場の値動きや、円高要因から総じて軟調に推移。金は引き続き売り地合いとなったNY市場を映し、国内でも軟調に推移し3日続落し、銀は海外相場では小高く推移するも為替要因から値を下げ反落。また、白金族のパラジウム・プラチナも共に昨日の上げ幅をそのまま戻し、本日はマイナス圏での推移となりました。
【3日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1124.50ドル(-9.10ドル)
銀:1470.70セント(+4.00セント)
パラジウム:581.55ドル(-1.80ドル)
プラチナ:1010.10ドル(-3.50ドル)
18:00現在の金相場は1トロイオンス1134.30ドル、パラジウムは588.15ドル、為替は1$120円30銭前後の値動きで推移しております。
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