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本日の地金は小売ベースで金4,812円(-127円)、パラジウム2,468円(-194円)、銀64.36円(-3.68円)、プラチナ4,166円(-253円)と、国内貴金属は売りが優勢となった週明けの海外相場安や、円高が進行した事が重なり軒並み大幅下落。金・銀・パラジウム・プラチナはそれぞれ2日続落し、金は10日相場以来およそ2週間ぶりの安値に値戻しました。また、中国ショックを背景に世界の景気減速が警戒され、景況に左右され易い白金系貴金属はプラチナ・パラジウム共に大幅続落。それぞれ前日に続いて下げ幅を拡大し、パラジウムは2013年10月16日相場以来およそ1年10ヶ月ぶり、プラチナは2012年9月3日相場以来およそ3年ぶりの安値に軟化しました。
【24日】ニューヨーク貴金属相場(中心限月終値)
金:1153.60ドル(-6.00ドル)
銀:1476.20セント(-53.90セント)
パラジウム:575.05ドル(-29.40ドル)
プラチナ:991.50ドル(-35.60ドル)
【金相場】週末21日のNY金相場は、中国の経済指標悪化が新たに伝えられた事から金融市場が動揺。外為市場ではドルが主要通貨に対して下落する中、相対的に金は買い進められ3営業日続伸し、中心12月限は1トロイオンス1159.60ドルと、前日比6.40ドル高で取引きを終了。また、中心終値では直近高値を連日で上抜き、7月8日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値となった。この日の金相場は、前日までの大幅高を引き継ぎ序盤より買いが先行。また、この日発表された8月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準となったことから、同国経済の減速懸念が拡大。投資家がリスク回避に動き、米株価が大幅安となる中、安全資産としての金が再度注目された事による買い支えから上げ幅を拡大した。このほか、先日公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに、9月の米利上げ観測が若干後退したことによるドル安の進行も、金買い継続につながり一時1160ドル半ばまで上昇する場面もあった。途中、週末を前にした持ち高調整や、軟調に推移した他商品の値動きを眺めた売りからやや上げ幅を縮小するも、結局終値では1ヶ月半ぶりの高値を付けてこの日の取引きを終えた。中国経済の先行きを危惧した世界的な株安や、米の9月利上げに懐疑的な見方が広がった事によるドル安の進行を背景に、金は上げ幅を拡大。週間では1月中旬以来およそ7ヶ月ぶりの大幅高となり、上げ幅は4.2%となった。
今週5営業日の金相場は、中国経済の先行き不安を起点とした世界的な株安の進行や、19日に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予想に反してハト派寄りな内容となった事をきっかけに、金は買いを集め上げ幅を拡大。週間では1月中旬以来およそ7ヶ月ぶりの大幅高となり、上げ幅は4.2%と強気推移となった。週間では週末終値(1159.60ドル)では、前週末終値(14日相場1112.70ドル)に対して、1トロイオンス+46.90ドル(+4.1%)と、2週連続プラスで越週。また、5営業日の平均相場は1135.20ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(8月17日~8月21日)
08/21 1159.60ドル (+6.40ドル)
08/20 1153.20ドル (+25.30ドル)
08/19 1127.90ドル (+11.00ドル)
08/18 1116.90ドル (-1.50ドル)
08/17 1118.40ドル (+5.70ドル)
※前週末14日相場比:1トロイオンス+46.90ドル(+4.1%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1135.20ドル
国内の金相場は、週末のNY市場では堅調に推移し直近高値を上抜いたものの、円高が進行した事から軟調に推移し反落。小売ベースでは1gあたり金4,939円(-47円)と、連日の高値推移から一服し、本日は3営業日ぶりにマイナスに転じました。
《本日までの8月の金相場価格推移(小売)》
08/24 4939円 (-47円) ※最高値
08/21 4986円 (+63円)
08/20 4923円 (+54円)
08/19 4869円 (-10円)
08/18 4879円 (+11円)
08/17 4868円 (+4円)
08/12 4864円 (+42円)
08/11 4822円 (+73円)
08/10 4749円 (-13円)
08/07 4762円 (+18円)
08/06 4744円 (+3円)
08/05 4741円 (+24円)
08/04 4717円 (-42円) ※最安値
08/03 4759円 (+20円)
8月現在の金相場平均価格:4,830円/g
【パラジウム相場】週末21日のNYパラジウム相場は、大幅高となった前日までの利益確定売りや、引き続き中国経済への先行き警戒感、世界的な株安の進行を背景に売りが優勢となり反落。中心限月の9月限は1トロイオンス604.45ドル(-18.80ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。序盤のパラジウムは、引き続きドル安の進行を受けた割安感や、前日までの大幅高を継続し買いが先行した。一方、この日発表された8月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準となったことから、同国経済の減速懸念が拡大。米の株式相場をはじめ、世界的な株安の連鎖が重しとなり、相場は次第に売りが優勢に反転した。また、今後の中国経済の減速が他国にどれほどの影響を与えるか未知数な事から、投資家心理が急速に悪化。商品相場が軒並み下落した事も響き、パラジウムも売りが拡大し一時600ドルを割り込む場面もあった。途中、ドル安が加速した事から割安感につながり下げ幅を縮小するも、大幅高となった前日までの利益を確定する動きや、週末を前にした持ち高調整売り、原油相場が需要の弱さを意識され水準を切り下げた事が相場の重しとなり、この日はマイナス圏で取引きを終えた。中心9月限の値動きは、高値625.15ドル、安値599.00ドル、終値604.45ドル。
週間5営業日のパラジウムは、最近の弱地合いを受けた割安感や、ドル安の進行を背景に買い戻された一方、中国経済への警戒感の高まりや、原油相場の水準切り下げ、世界的な株安連鎖が重しとなり売り買いまちまちの値動きとなった。週末終値(21日相場:604.45ドル)では、前週末14日終値(617.50ドル)に対して1トロイオンス-13.05ドル(-2.1%)と、マイナスに転じて越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス604.40ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(8月17日~8月21日)》
08/17 613.80ドル (-3.70ドル)
08/18 597.00ドル (-16.80ドル)
08/19 609.75ドル (+12.75ドル)
08/20 623.25ドル (+13.50ドル)
08/21 604.45ドル (-18.80ドル)
※前週31日終値比:1トロイオンス-13.05ドル(-2.1%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス609.65ドル
国内のパラジウムは売りが優勢となった週末のNY相場や、為替が円高に振れた事が重なり大幅反落。小売では1gあたり2,662円(-119円)と、前2営業日の上昇基調から反転し、本日は3営業日ぶりにマイナスに転じ再び月初来安値に沈下しました。
《本日までの8月のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/24 2662円 (-119円)
08/21 2781円 (+38円)
08/20 2743円 (+43円)
08/19 2700円 (-70円)
08/18 2770円 (-16円)
08/17 2786円 (+32円) ※最高値
08/12 2754円 (±0円)
08/11 2754円 (+54円)
08/10 2700円 (-27円)
08/07 2727円 (+27円)
08/06 2700円 (-5円)
08/05 2705円 (+16円)
08/04 2689円 (-76円) ※最安値
08/03 2765円 (-32円)
8月現在のパラジウム相場平均価格:2,731円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1162.70ドル、パラジウムは622.95ドル、為替は1$123円13銭前後の値動きで推移しております。
本日の地金は小売ベースで金4,939円(-47円)、パラジウム2,662円(-119円)、銀68.04円(-1.72円)、プラチナ4,419円(-93円)と、国内貴金属は週末の海外相場の値動きや、為替が円高に振れた事を映して総じて軟調に推移。金は先週末のNY市場では堅調に推移しおよそ1ヵ月半ぶりの高値を付けたものの、為替が円高に傾斜した事から国内相場ではマイナスに反転。最近の高値推移から一服し、3営業日ぶりに反落しました。また、銀・パラジウム・プラチナもそれぞれ軟調に推移し、3営業日ぶりにマイナス圏へ。ここ最近の大幅上昇が一服し本日は軟調に推移しました。
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